2025/08/15
夏休みになると、朝6時半、子どもたちが首から出席カードをぶら下げて公園に向かう姿を見かける。そう、ラジオ体操である。
ラジオ体操は、1928年(昭和3年)に放送が開始されており、その歴史は古くもう100年近くになる。第1は3分11秒、少し難易度の上がる第2は3分30秒で、合わせても7分弱。誰でも、どこででもすぐにできるのがラジオ体操の魅力である。体力向上、体型の維持、肩こり・腰痛の予防、呼吸機能の促進、消化器機能の改善、骨粗鬆症の予防、心の健康などさまざまな効果もあるようだ。
小学校6年生の夏、受験を控えて規則正しい生活をするために、ラジオ体操に出席することに。景品はもう卒業だ、と出席カードを持たずに出席していた。町内会の手伝いをしている子どもたちに、「お兄さん、出席カードは?出席日数に応じてプレゼントがもらえるんですよ。」と何度か声をかけられたのだが、「いや、いいです。なくて大丈夫です。」と答えていたのだ。何日か後に、「お兄さん、この出席カードを次回から持ってきて下さい。」とこれまで開催された日の印鑑が全部押してあるカードを手渡されたのだ。さすがに断ることはできず、今まで何度か欠席していたのに、なんだか得した気分になった。以後は全部出席して、一番重い袋の景品をもらうことに……。景品は何だったか忘れてしまったけれど、今思い出しても笑ってしまう懐かしい思い出だ。
共働き世帯の増加に加え、安全に対する責任、音楽がうるさいという苦情もあり、ラジオ体操は縮小、制限されているとか……。規則正しい生活、健康のためにも、ぜひ見直したいものである。